「アオサギ」 冬を迎えるすがすがしさ

晩秋の城崎温泉を旅してきた時、温泉街の小さな川の流れに立って、両岸をそぞろ歩きする浴衣姿の温泉客には目もくれず、じっと小魚を見つめるアオサギがいました。最後に何も捕らずに突然飛び立ち、体をまっすぐに翼をはためかせて飛び去りました。こんな姿を見ながら志賀直哉が「城の崎にて」を書いたと思うと、何かすがすがしい実感がわいてきます。

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